十二人の怒れる男
面白かったですよ。 場面は9割同じ部屋で行われるので 12人のタイトルそのまま 男達の会話によって 話がすすんでいきます。 モノクロ映画なので 退屈になる人もいるかも。 抑揚っつったら 言い合いで白熱するシーンくらいだし 画面に派手さはありません。 しかーし! 話の展開が面白い★ 陪審員制が日本でも取り入れられるので 興味深いかもしれませんよ。 死刑って人の命をかけた判決で それを法律のプロではない人たちの意見で 方向が変わってしまう。 無実かもしれない人が誤って裁かれる可能性もあります。 たくさんの(不確かな)証拠にやる気のない弁護士。 「おれやってねぇのに」が事実でも 信じてもらえない。 そして その陪審員の中には 事件に興味なくて 遊びに行きたいために 「多数派にとりあえず入っとけ」って人もいるわけです。 超個人的な偏見を信じている人も。「これって四面楚歌?やばくね?」 しかし そのなかでたった一人反対意見を持ち 他の人に責められながらもまったく動じず まわりを説得していきます。この人がまた紳士。一筋の希望の光が・・ 話合いによって不確かさが浮き彫りになって その人たちも納得していく様子がみもの。 ★★★★☆ 既に法廷劇の代名詞となって久しい、アメリカ映画史に輝く傑作ドラマ。元々は高い評価を受けたTV作品で、その脚本・演出コンビによる映画版だが、そのいかにもTV向きの密室劇を上手くスクリーンに転化させた手腕は見事の一言。17歳の少年が起こした殺人事件に関する陪審員の討論が始まったが、誰が見ても有罪と思えたその状況下で、ひとりの陪審員が無罪を主張した事から物語は動き始める……。
by ukigumo-kaza
| 2005-08-28 13:53
| 海外映画
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