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9/29 ベルリン 1

さて、久々の更新です。

朝、ツェレの教会の鐘の音で起こしてもらった。
6時に起きるはずだったのに7時で少々焦る。
窓からの明かりが暗いなぁと思ったら雨だ。
さぁ今日はベルリンに行こう。

ガイド本によると
ベルリンの東部の地区MarzahnとLichtenbergはちょっと危険らしい。
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重い曇り空。
ドイツはとてつもなく平たいので
風力発電のプロペラがたくさんグワーングワーンと回っている。
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ベルリン中央駅。
あの赤いDBがドイツ鉄道のマークです。
雨が結構降っている。

さて、ここからポツダマー・プラッツ駅に行ってホテルを探す。
駅構内から地上に出ると方向感覚が混乱して
地図上のどこにいるか分からなくなる。
とりあえず出たところから
目印を探して「こっちかな」と行くのだが
地図の感覚と実際に見る風景が結びつかない。
「あっベルリンの壁だ。
 DVDで関口知宏さんが触っていたのって
 ここのだったのかー。」

しかし今はホテル探しが先だ。
写真も撮らず道を探すことに。
雨が強くなってきた!
とにかく歩くしかないってことで
思った方向へ歩く。

地図をどう見ても川に出会わないので
近くにいた建物警備のオジジに聞いてみた。
「この道がEbertstr.だよ」と。ガーーーーン・・
・・・駅から真反対に来ていた。
またか。真反対に突き進む。よくやるのだ。
ざんざか雨が降るなか逆戻り。
立ち直りの早さは旅において大切だなぁ。

駅まで戻ると地図を確認し
雨がひどいので駅構内から反対側に抜けることにした。
知らない建物の中で反対側に抜けるのは
自分の方向感覚上、危険なのだけれど
出口が見えたので出てみることに。

通りの名前と地図上の名前を照らし合わせ
地図を回転させながら現在地を探る。
が、自分が行きたいホテルの名前は
その拡大図内になく、広域と拡大の地図も
照らし合わせなくちゃいけなかった。
方位磁石は必須だと認識。
あれっ駅構内と思っていたところは
アルガーデンってところだったのかっ

アーケードの下で5分くらい地図を眺めて
行く道を考える。
目の前の道がSchellingstr.で今いるのはEichhornstr.沿い。
左に進んで緑地帯を右に行くんだな。

ふと顔を上げると日本人家族がちょうど通った。
足早に去る父、母、娘。
ここ数日で外国の抱いている日本の印象を感じて
海外で住むって大変だろうなと思う。

この40mくらいの幅の緑地帯を向こうにいくのか
こっちのままでいいのか。
越えてしまってからまた地図をみた。んーーむ分からない。
行きつ戻りつして、ようやく方向を定めた。
小さいカタツムリが大量発生して路上を這っている。
つぶさないように歩くが
ものすごい量だったので、いくつかは・・・したかもな。

あぁ小さい川があったぞ。こっちでいいらしい。
川を越えて、沿いに下りて、途中左に行くんだな。
左に曲がると何だか不穏な空気。
暗くなったらちょっと怖そうだ。
そして右に行くと、生産工場のような建物と
右にはアパート。
アパートの脇に細い道があって
どうやらココを通るようだ。人けがない。
なんか工事してるし怖いなぁと思いつつ歩いていると
正面に目的のホテルを発見。ここかぁ。

入口は自動で押し開かれ
自動ドアなんて珍しくないはずなのに
なんだか感動していた。押し開くタイプは珍しいよな。

カウンターには20代前半と思われる若い女の子が
大きな声で誰かとやりとりしていた。
「予約はしていないんだけれど
 今晩開いている部屋はありますか」と聞くと
一人か、シングルかとやり取りした後
「ここに泊まるつもりか?」と聞かれた。
泊まりたいから来ているので、その意味が分からず
英語もブットンでしまった。
道に迷ってクタクタだし脳内は混乱していたのだ。
すると姉ちゃんは怒り心頭に来たようで
ものすごく怖い顔して睨み始めた。
細く剃られた眉毛がつり上がる。
語気も強くなり、「ここに泊まるかって聞いてんだよー!」
ひょーーーーっ

「いくらですか?」と聞くと
「84ユーロ」だと言い英語で口早に何か付け加えると
紙に書いてバンッと叩き付ける。
140円換算で大体12,000円。
ガイド本には53.10ユーロと書いてあるので
「いやガイド本には53ユーロと書いてあるのだが」
「は?84ユーロだって言ってるだろー」
「それは分かったでも、53ユーロではないのか」
「あぁ、それは一番安い時ね。でも今は84ユーロなんだよっ」
もう、この姉ちゃんとヤリトリしたくなかったし
何より予算オーバーだ。「やめます」といいホテルを出る。
怖い姉ちゃんニヤリと笑う。
あぁこんなところに泊まらなくて良かったかも・・・

しかし、あんだけ迷ってまた新たに探さなくてはいけない。
再び駅に戻り、パンを買うと
構内のベンチで食べながら地図と睨めっこ。
雨に濡れていて体も冷えてきた。風邪ひくかも。ヤバいなぁ。

ユースホステルはちょっと駅から離れているし
風邪をひくわけにはいかない。
アレキサンダープラッツ駅から
ちょっと歩くが中級のチェーンホテルに行ってみよう。
電車を乗り換え2駅(1駅だったっけ?)
駅から出て場所を確認するためちょっと歩く。
また反対方向へ行きそうになっていた。

しばらく歩くと横断歩道の真ん中で
杖をついたオバァバに話しかけられた。
何かを聞いているようだが全く分からない。
「ごめんなさい。ドイツ語わかりません」と英語で答えると
「アーハー・・」と言い去って言った。

現れたのは石畳の上り坂。
これには結構マイッタ。
スーツケースは荷物を最小限にするため
小さいのを持って行ったにも関わらず
何を入れたっけと思うほど重い。
ふぅふぅ言いながら上っているとホテルがあった。

いろんな人が来るからかチェーン店で社員教育がされているからか
とてもスムーズに嫌な感じもせずチェックインできた。
価格もさっきよりは安い66ユーロ。

部屋に入ると明るく、ベッドは広い。
シャワーはバスタブがないが清潔だ。
あと2日泊まろうと決めた。

荷物や衣類を整えて、さあ観光。
雨が上がってきた。
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by ukigumo-kaza | 2009-10-27 13:18 | ドイツ旅行
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