成瀬巳喜男監督作品。
昭和のモノクロ映画。 前回観た映画はカズオ・イシグロさんが原作でしたが この作品は志賀直哉さん('さん'をつけるの、なんだか違和感)原作です。 問題ありの息子に献身的な嫁。 義父は息子と同じ会社に勤めていて 素行の悪さが手に取るように分かるため 心配して密かに手助けをするのだが・・・ 義母は嫁を頼っているが 能天気で、ことを深刻に考えず 一番気楽かもしれない。 とても控えめなので あからさまではないけれど 義父は息子の美しい嫁に女性として好意を抱いていたのかも。 とても象徴的なシーンですが 嫁役の原節子さんが台所で鼻血をおさえて 流し目になるシーンは艶っぽかった。 義父は心配しつつもガーーンと心打たれた様子。 当然この二人は恋愛に発展しません。 そこがまたいい。 なんだか原節子さんの話し方とかは 昭和の日本版マリリン・モンローみたいだなぁ。 モンローとはタイプが違うけれど 色っぽさがある独特の粘りのあるような声質と話し方が。★★★☆ 山の音 戦後間もない鎌倉で息子夫婦と同居する信吾。不実な夫の仕打ちに耐え続ける嫁・菊子を不憫に思い、いろいろと信吾が彼女を気遣う中、菊子の妊娠が発覚する。
by ukigumo-kaza
| 2009-09-20 22:32
| 邦画
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