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張込み

昭和32年を舞台にした
松本清張原作のモノクロ作品。
高峰秀子さんが張込みされる役で出演しています。

おもしろかったぁ〜
ストーリーはタイトル通り
逃亡中の犯人をおいかけ、張込みし
逮捕するまでの話で
ミステリ作家の松本清張さんを想像すると
事件自体、盛り上がりがないので
拍子ぬけするかもしれません。
(松本清張さんの本は読んだことないけれど)

なにがおもしろかったなぁと満足するかっていうと
やはりなんといっても昭和の風景と
俳優をふくめた当時の雰囲気でしょう。
江戸時代からかわっていなさそうな川べりの柳並木道や
木造の家々、現在過疎に直面している田舎とはちがい、
とても活気があって路上市場っていうのか、
今のインドや中国に人種は違うけれど
近い風景があるかもしれない。
俳優たちは無骨なかんじで味がある。
菅井きんさん若い!

ホントにこんな時代があったんだなぁと和みます。
もしこの時代に自分がいたらなんとも思わないだろうけれど。

主人公の刑事たちは横浜から蒸気機関車に乗って
九州の佐賀市まで20時間(!!)。
狭い車両のなかで席がないもんだから通路に座る。
やっと座席に座れたと思ったら、エアコンがないため
窓全開で汗だくになりながらランニング姿。
扇風機が首まわしているけれど、たいっへん!

張込みする宿は扇風機もなくて窓全開で汗だっくだく。
宿の人から氷をもらってかじるシーンなんかは
とてもリアリティがあった。
地球温暖化がさけばれる今年の夏なんか
目じゃないくらい暑そうだ。

そして車の形。
造りもすごくシンプルのよう。
今でいう、4輪駆動の車じゃないと上れなさそうな
舗装されていないピンカーブグニャグニャ満載な道を
けっこうなスピードでかっとばす。
車体がでこぼこ道のたびにポコンポコンとよく跳ねる。
こういうデザインと性能の車、
一種類くらい残しておいてくれればいいのに。揺れすぎて酔うかな。

特典映像の「シネマ紀行」では
映画の風景と現在の風景が観られて興味深い。

ちょっと驚いたのは、通過地点ではあるけれど
自分の故郷、山口県の地名がでたこと。
小郡と下関の駅がチラッと映った。

宿賃が三食付きで650円・・・
物価が10倍くらいちがうんじゃないだろうか。
宿の人に正体がバレないよう、刑事がハッタリをかますのですが
それがちょっと可笑しい展開に。

オープニングタイトルと、
エンディングの「終」が出るタイミングが不思議。
登場人物たちそれぞれの行く末が気になります。★★★★☆

今、うちのそばを神輿が通っている。
「わっしょい、わっしょい」と
威勢のいい声と拍子木の音がきこえる。
日中は子ども神輿が通っていた。

e0038717_17415151.jpg張込み
暑い夏、柚木・下岡の両刑事は佐賀へ向かった。逃亡した深川質屋殺しの二人組みの一人・石井を逮捕するためである。主犯の供述では石井が別れた女・さだ子に会いたがっていたという。わずかな可能性に賭け、さだ子の住む佐賀で両刑事は張込みを始める。
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by ukigumo-kaza | 2009-09-05 18:40 | 邦画

カナリア

地下鉄サリン事件とその宗教団体をモデルにした作品。

秋葉原にはその宗教団体関連の収入源といわれる
パソコンショップがあいかわらずあるし、
今も形をかえて続いているようだ。

新興宗教に入り込んでしまう人の背景には
理由や原因があり、また疑うことをせず
信じたいという一途な気持ちがあって
それを骨の髄まで利用されてしまう。

信じているなら皆平等でいいじゃん、ではなく
幹部になるために策をたてたり
支配欲という煩悩が生まれるようだ。
閉鎖された空間ではそれが全てになってしまうのか。
信者の間でも自分のほうが教祖を愛しているとか
信じているという“競争”が生まれるそうだ。

入信した人の中には本人の意思と関係なく
身内に引きずり込まれる形で
やむなく入った人もいたんだなぁ。

主人公の少年は
とても純粋で一途だ。
少年の母親も永い間の苦痛から逃げ出せず
救いをもとめて入ってしまった。
けして根っからの悪党ではなく
ずっと張りつめていた緊張や不安を
信じることで丸ごと預けられたという安心感が
得られたのかもしれない。

主人公の女の子は
宮崎アニメとかに出てきそうな体型をしてる。
ほっそくてガシガシがに股で歩く。
この人、映画館で本編前に「著作権侵害」の警告で
黒い涙を流していた子じゃないかなぁ。



日本の日常に入り込んでいる宗教的な慣習
例えば墓参りだとか、盆暮れ正月だとか
「有り難う」だとかを別にして
特定の教団にのめり込むことはできない。
よく散歩に行く浅草寺も何宗か知らないけれど
そのくらいでいい。

ただ世界には様々な宗教があって
人々の生活の柱をつくっている。
生死に影響するとても大きな存在で
とても大事にしているものだ。
完全に否定するんじゃなくて
離れたところに置いておく、距離を保つってことが必要だな。
そういう考え方もあるんだよね、と。

文化人と言われる人たちにも
宗教って避け難いことのようだ。
本人は無宗教だが気になる存在で。

古代の人たちも生活圏がすごく離れていて違うのに
生命の不思議ということから
名前は違い、時に対立したりするけれど
似たような思想を生み出してきた。

新興宗教って宗教といいつつも
また別のような気がするが。
生きているか何百、何千年前か
オリジナルか、オリジナルの御都合的な練り合わせか。
哲学か、支配欲か。

主人公二人がすごく良かった。
考えこんでしまった。★★★★
e0038717_1329204.jpgカナリア
カルト教団崩壊後、教団施設から児童相談所に預けられた少年。少年は引き離された妹と母を取り戻すため、児童相談所を抜け出す…。
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by ukigumo-kaza | 2009-08-25 13:46 | 邦画

雨よりもせつなく

タイトルがなんかいいな。
雨ってせつなくなる時があるもんなぁ。
そんな日はジャズがよく似合う。

ラブストーリーになるんだろうな。
社内恋愛の。
冗談をいって開放的に笑うというより
静かに気持ちを抑制しながら
グッとなにかに耐えている二人。
こんな恋愛は辛いなぁ。

こういう真っ向勝負な恋愛ものって
ずいぶん久しぶりな気がする。★★☆

後日記/「雨より」ではなく「雨よりせつなく」でしたね ♪ルルルー

e0038717_8479100.jpg雨よりもせつなく
吉元由美の短編を西島秀俊と田波涼子の主演で映画化した大人のラブストーリー。結婚を諦めたキャリアウーマン・水野綾美は、フリーマーケットで同じ会社に勤める倉沢と出会う。以来、ふたりの距離は次第に近くなるが、倉沢には悲しい過去があった。
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by ukigumo-kaza | 2009-08-21 08:48 | 邦画

真木栗ノ穴

内容をよく見ないまま
西島秀俊さんが出演しているので借りました。
この前に観たのが尾行もの(フォロウィング)で
これは覗きですか。
どちらもちょっとした好奇心だったのに
とりかえしがつかなくなるという部分で共通しています。

売れない作家はボロアパートの壁に
穴があいているのを発見してから
覗いた出来事をネタに
小説を書くのだが・・・

こういう得体の知れないものに好かれ
絡めとられていくみたいな話しは
昔話だか黒澤作品だかであった気がするなぁ。

真木栗って何かと思ったら、なんて読むのかと思ったら
主人公の名字でした。

夏にはぴったりの
ちょっとゾッとする話し。苦手だぁー★★☆
e0038717_2164082.jpg真木栗ノ穴
古都・鎌倉、切通し。そこを過ぎたところにある、古いアパートでひとりの男が小説を書いている。名前は真木栗勉。売れない小説家だ。その真木栗に、書けるはずもない官能小説の依頼が舞い込む。書けずに悩む真木栗は、ひょんなことから、部屋の壁に小さな「穴」を見つける。そして穴の発見にあわせるように、隣の部屋に白い日傘をさした女が引っ越して来た。
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by ukigumo-kaza | 2009-08-04 21:09 | 邦画

おかしなふたり

顔のアップが多くて、
河川敷での長ゼリフが印象に残った映画。
若干顔色が悪く見えたのは気のせいか。

大泉洋さんが主演なので
ゆるい可笑しさは外しませんでした。

個性的な傾向をもつ男3人女1人が家をシェアしている。
その名も社会への復帰をめざすその名も「復活荘」。
そこに大泉洋さん演じるナオの息子・ナオフミが
仲間いりすることに。頭脳明晰なナオフミをたよるだめな父。
父の復権は果たせるのか?

エンドロール後に復活荘のゆくえが
チラっと分かります。★★★☆

e0038717_22194579.jpgおかしなふたり
失業中のバツイチ男・直は、前妻のパリ出張の一ヶ月間、5年前に別れたきりの息子・直文を預かることになる。直が暮らすのは、誰が呼んだか『復活荘』。資格マニアの笹山、下着マニアの三田村、男性アレルギーの元ホステス・奈津子といった変わり者の住人に協力してもらい、直は何とか息子に良いところを見せようとするのだが・・・。
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by ukigumo-kaza | 2009-07-27 22:27 | 邦画

デトロイト・メタル・シティ

音楽において対局ともいえるジャンルの狭間で
本人の意思をよそに翻弄され
オシャレになりきれない男の話。
ギャップは魅力の一つらしいけれど・・・

怖い雰囲気の人が実は心やさしくて
雨にぬれて震える小犬に傘をさしかけるみたいな
ありがちな少女マンガのギャップシチュエーションとはいえ
強烈すぎておかしい。女子にアコガレを抱かせにくいギャップ。
部屋をメチャクチャにされた怒りを
はげしいメタルで発散して
まんまと社長の思惑にハマったり。
あらがえない才能とはこういうことか(?)

お母さんもお父さんも
ひとめで正体が分かったようだ。
おうような親の優しさよ。ちょっと泣けた。
涙腺がよわくなったな。歳か。

松山ケンイチさんのつかみ所のなさが
まんまじゃないでしょうが
存分に発揮されているきがします。
アドレナリン、ジュワッで振りきれてる感じ。
何といっても松雪泰子さんのハマり具合がよかった。
無理してる感がぜんぜんなくて拍手。
ベースの渡辺君もたぶんイケメン若手俳優だろうのに
強烈な奇妙さがピッタリ。
あの役は彼のためにあったかのようだ。

お笑いの人が俳優をやるのって
まったく違和感ないなぁ。「ぶるま・・・」
イケメン俳優たち(またはもともと歌手だが俳優もする)が
あまり上手くない歌でCDだすのは
胃から脱力するので勘弁してほしいものですが。
誰とはとても・・・
人気あるから新曲キャンペーンだったり
結構いろんなところでかかるんだ。ふぃ〜
ハッ実はギャップを狙っているのかっ
話がそれた。 ★★★★

e0038717_11163599.jpgデトロイト・メタル・シティ
お洒落な渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て上京した心優しき青年・根岸崇一は、なぜかデスメタルバンドのギターボーカル、ヨハネ・クラウザー2世として活動することになり…。
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by ukigumo-kaza | 2009-07-05 11:39 | 邦画

海でのはなし

大宮エリーさん監督・脚本。

親の心、子知らず
子の心、親知らず
「知らず」というより
話しても話しても互いを分かり合えない
どこまで行っても交差し得ない
知りたいのに知ることができない
やり場のない哀しさ。

親は子の知らない人生があるから
血が繋がっているとはいえ
似ている性質はあるとはいえ
全く別の人間だ。当然か。

でも、子の言っていることを
理解しようという気がないんだろうか。
想像力の欠如?
そもそも考える起点が違うんだろうか。

伝えたい方は、言葉を変え言い方を変え
どうにか通じようとするけれど
全く別の捉え方をして
肝心の部分がすり替えられていたり。


スピッツの音楽がBGMにしては
結構大きなボリュームでしばしば挿入される。
場面が変わるとブツッと切れたり
物語へ入り込んでいる途中で
ガッチャガッチャ強引にギアを変えられている感じがして
気分がそがれた。

スピッツの曲は好きだし
映画の話も雰囲気があっていい感じなのに。
スピッツの曲しか使われていなかったようなので
PVだったのかなぁ。★★☆

                     ↓あっモチーフにしていたのか。
e0038717_1025222.jpg海でのはなし
スピッツの歌をモチーフに、現代を生きる男女の繊細な心理を切なく優しく描いた青春ラブストーリー。自分が愛人の子であったことを知ってショックを受けた楓(宮あおい)は、友人の非常勤講師ハカセ(西嶋秀俊)に心の救いを求めるが、ハカセは他人との親密な関係を恐れる性格であった…。
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by ukigumo-kaza | 2009-06-21 10:31 | 邦画

ハンサム☆スーツ

ハンサム・・・
やっぱりこの映画みたいな可笑しさを含む言葉だな。
「ハンサムですね。・・・ぷふっ」
言った本人も笑っちゃいそうな。
“イケメン☆スーツ”だったら
同じことを言ってても流行のスリムスーツ?で
笑いはなさそう。
“ハンサム”に潜む可笑しさは意図してるんだろうなぁ。

ストーリーはすごく分かりやすい!
言いたい事も明確!

東京ガールズコレクションで突然
観衆にむかって語り始めたシーンは
見ていてなんだかすごく気恥ずかしくなったので
早送りをしちゃいましたが
それぞれが、やりきってる感じが可笑しかった。
見た目より中身に惚れるって
言うほど珍しいことじゃないと思うんだけどなぁ。★★★☆

e0038717_10421180.jpgハンサム☆スーツ
レッツ・ハンサム!人生を変える夢のスーツ、あります!
アナタの変身願望を叶えるスーパードリーム・エンタテインメント

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by ukigumo-kaza | 2009-06-07 11:06 | 邦画

百万円と苦虫女

と を挟んだ2語のアンバランスさ。
なんじゃこれは。ってことで借りてみた。

百万円を貯めては新たな土地へ
転々しながら生きていく。
去年読んだ本で今福龍太さんの
『移り住む魂たち』で
旅人であることは現代人の運命かもしれない。
この“旅人”たちは 何かを求めて「移動」しつづける者たちである。

てことを書かれていたけれど
それを地で行くとこういうことなのか?

タイトルが面白いので無意識に可笑しさを期待しちゃってたのだが
もう、何だか観ているうちに
気分がどんどんシューーンとなってく話しでした。


↓ ネタバレ含 ↓


素敵な彼氏ができたと思ったら
結局はお金かよ。って見切りをつけたあと
彼は実は・・・て展開になるんだけれど
「えぇ?そりゃ分からんわ〜〜〜」です。
同じバイトで同じ大学の女の子が明かして
観ている方は、そうだったのかと納得・・・できるかっ

いやぁー、それって映画作っていくうちに
途中で方向転換した後付けじゃないの?
行ってほしくないと言いつつ、
彼女に伝えず、かなり素っ気なかったり
ダメダメな態度をとってたら
そりゃ、察するのは難しすぎるし
分かるわけがないよなぁ。★★☆
e0038717_20352599.jpg百万円と苦虫女
鈴子は短大を卒業して就職もできずに、しかたなくアルバイト生活を送っているどこにでもいる女の子。どうにかしてこの生活を変えようと考えている中、ひょんな事件に巻き込まれてしまう。「百万円貯まったら、この家を出て行きます!」と家族に宣言し、百万円を貯めるたびに次から次へと引越しをして、1人で生きて行く決心をする。行く先々の街で様々な人たちと出会い、笑ったり、怒ったり、素敵な恋をしながら、自分だけの生き方を見つけてゆく女の子の旅物語。

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by ukigumo-kaza | 2009-04-26 20:38 | 邦画

人のセックスを笑うな

永作博美さんと松山ケンイチさん主演で
かなりのインパクトがあるタイトルでもって
観てみました。

永作さんカワイイ!!!
こんな人になりたいなぁ。
料理もウマいそうだし
気もしなやかに強そうで
飄々としたとらえどころ無さそうな
でもサッパリした雰囲気の。


で、永作さん演じるユリはつまり浮気(不倫?)を
するんだけれど、それってどういう感覚?
「旦那がいたって好きなもんは好きなんだもーン」って
ことなんだろうか。・・・ご冗談をおっしゃって?

周りがヤメろと言っても隠れて同じことをするだろうし
愛する人が傷つくのは確実だったとしても
自分がいんだからいーんだよ。ってことなのか?
悪いと分かっちゃいるけれど
自分でも自分が分かんないのーってことなのか?

仕事がウマくいかなかったら
気分転換って黙ってインドへピューーンと行っちゃうし。
振り回された若さ故の余裕のなさで苦しむ みるめ。
今後の恋愛にトラウマを残すかもなぁ。

最後、学校の屋上でテキストが流れるんだけれど
「会えないからって 〜 」
全部書いちゃうとなんなんで書きませんが、
ここできちんとした方へ引き戻された気がする。
“きちんとした方”ってのもザックリしてますが
あ、そうだな。ってこの文章のみ頷けるというか。★★★

映画とか小説とかフィクションの世界だから
フィクションの内だからいいって感じでしょうか。

e0038717_19581759.jpg恋とは何だろう。それは頭ではなく、本能から誰かを好きになってしまうこと。抑えきれない欲望に苦しむこと。この感覚を、映画にしたらこうなりました、という一作だ。主人公は美術学校に通う、みるめ。講師として学校に来たユリに絵のモデルを頼まれたことから、彼は20歳上のユリが好きで好きでたまらなくなってしまう。もう他のことは目に入らない。一方、夫のいるユリは、みるめの心を弄ぶように、ときに愛し、ときに突き放していく。
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by ukigumo-kaza | 2009-04-26 20:04 | 邦画