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確実にあるのに未だ出会ってない本に期待

読書週間って今週だったっけ?

今、合間を見つけて読んでいるのが
今福龍太さん著  「移り住む魂たち」
トニー・パーカー著 「ロシアの声」

この2冊は、少し前に読んでいた
沢木耕太郎さんの「シネマと書店とスタジアム」の中で気になった作品。
このブログ中の斜体はこの本からの抜粋です。

『移り住む魂たち』《旅人であることは現代人の運命かもしれない》
〜前略〜 これは美しい作品である。描かれる風景も美しければ登場してくる旅人たちも美しい。だが、これを美しいものにしているのは、その旅人たちに対する今福龍太の
少年のような素朴な賛仰の念である。
〜後略〜

この“旅人”たちは 何かを求めて「移動」しつづける者たちである。
今日読んだ中では、著者がサンタフェの町を散策している途中で
出会った小犬を買いそうになった場面がよかったな。
同行者がアルベルトと名付けて衝動に流されそうになるのを
ようやく鎮めたというくだりでプフフとなった。

『ロシアの声』《自分たちには語るべきことがあった、という発見》
〜前略〜 それ以上に、パーカーのインタヴュアーとしての伎倆に
負っているところが少なくない。そしてその伎倆とは、多く彼の
人間性に支えられているだろう。〜中略〜《わたしはいつも、
イギリス人はみなしかつめらしくて、あんまり笑わないもんだと思っていたわ》
この彼女の言葉がインタヴュアーとしてのパーカーの人柄と力量を、
それとなく物語っている。
〜後略〜

文章が話し言葉なので
ザクザク読みすすんでしまう。
あっという間に読み終わりそう。
ロシア革命後、まだ残る当局の監視を恐れながら
一般の人々の生の言葉を引き出している。
話しているうちに、活き活きしてきて
自分に話す事があったんだと気づく。
トニー・パーカーさんの他の著書も読んでみたくなったなぁ。

沢木耕太郎さんでいえば
小田実さんの「何でも見てやろう」も面白かった。
現在から何と50年前の旅行記。半世紀前!
だからといって、文章は今読んでも違和感なく
ホントにそんな昔なのかなぁと不思議な感覚になった。
「深夜特急シリーズ」の中で出てきたんだけれど
沢木少年が父ちゃんからプレゼントされ
影響を受けた本だったそう。

1冊の本から次々に広がっていく。
芋づる式読書法かぁ。

ずっと前から図書館や本屋の棚にいたはずなのに
その時じゃないと手に触れない。
このタイミングがいつも不思議。

あぁ〜眠くて支離滅裂かも。おやすみー
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by ukigumo-kaza | 2008-10-29 23:53 |

ビッグ

トム・ハンクス主演。若いっ

年上の女の子に片思いのジョッシュ。
ある日祭りに出かけると偶然に彼女も来ていたっ
嬉しくなって駆け寄ると
「彼、車運転するの」と大人な彼を紹介される。
意気消沈の12歳ジョッシュ。

そのとき不気味な人形が口を開ける
奇妙なボックスを見つけ
コインを入れると願いが叶うというので
「大人になりたい」とお願いすると・・・

12歳の友だちの協力もあって
なんとか危機を乗り越え
しまいには大人の世界でメキメキ昇進していくんだけれど
根は子どもだからビックリする行動をとったりする。
それが「子どもみたいな純粋さが素敵(ハート)」で
会社の女の人からアプローチされたりっ

そのドタバタぶりと
トム・ハンクスの時折の純粋光線に笑っちゃった。
子どもの友だちも結構行動派で
ジョッシュのために
懸命に走り回るのもいい感じだった。
その子がジョッシュの為にレストランでサプライズケーキとか
ませてるけど友だちの誕生日祝いってのがかわいかったなぁ。

最後、大人たちはどうなったんだろう。★★★★

e0038717_2391573.jpgある日、目覚めたらオトナに!? ──12才のハートのまま、30才のボディで未知の世界に放り出されたジョッシュ。そう、全ては遊園地の不思議マシーン“ミステリー・ゾルダー”から始まった……。
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by ukigumo-kaza | 2008-10-26 23:40 | 海外映画

浅草寺本堂落慶50周年ということで

連休で天気も最高だったので
散歩がてら行ってみました。

e0038717_22165355.jpg雷門をくぐりますと
両替場があります。


e0038717_22191026.jpg室内で撮ったので色が難ですが
こういう袋に1枚入ってて
1両を300円で交換します。
なんとこの小判は仲見世通り内でお金代わりに使うことが出来るのです!
お釣りもかえってくるし、
そのまま持ち帰り可ということで2枚買って1枚はお土産に、もう1枚は浅草寺でのお賽銭として使うことにしました。
「御承知おき願いたく候」
「勘定奉行」・・・こういう冗談?遊び? んぁ"〜 大好き!!

e0038717_22251113.jpg仲見世通りは秋の飾り。








ハッ!じぃじの険しいカメラ目線。
・・・ダレ?

e0038717_22305140.jpg



10月15日から11月16日まで何かを開帳するようです。
ん?10月15日から?どうりで・・・
e0038717_2234441.jpg



何かが開帳されてんだろうなぁと写真を撮ってみたけれど全く分からず。
それもそのはず、まだ開帳されてなかったのか。
e0038717_22381393.jpg

本堂に向かってすぐ左には
江戸の町を再現したと思われる出店が軒を連ねていた。










実演してる店もあって、それも職人的。
この人は紐をあっちからこっち
こっちからそっちへ渡して何かを結っていた。






この人は包丁研ぎ。
e0038717_22433638.jpg


どじょうすくい。







使える小判までつくっちゃう
こういう本気の冗談みたいな祭りに
秋の行楽で出かけてみてはいかがでしょう。
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by ukigumo-kaza | 2008-10-13 23:25 | 今日のひとしゃべり

タロットカード殺人事件

このタイトルだけだと借りなかったけれど
ウディ・アレンが出ていたので見てみた。

船が人を運んでいる。そこは三途の川。
船から脱出して、ある未解決殺人事件の犯人の正体を
現世の人間に知らせることから話が展開していきます。

オカルトでミステリなのに
深刻な場面での軽快なクラシックミュージック、
主人公のサンドラの軽さ
ウディ・アレンの早口も加わって
あまり深刻じゃない。

サンドラとシドニーは全くの赤の他人で
事件の調査に対してけんか腰で口論しながら
一緒に準備をして一緒に食事する。
胃が悪くなりそうなくらいヒートアップしてたのに
喧嘩するほど仲が良いってこのことなのか。
それが何かいい感じ。妙に気が合ってるようす。

最後、「あぁっ早く間に合って」と思うとともに
きっとそうなるだろうと期待していたら
えぇっ!!?とひっくりかえりました。
それがウディ作品ということなのか?
今まで片手に余るくらいしか
ウディ作品を見たことがないので
なんとも言えませんが、ぼんやり考えるに
たぶんこの起こりそうだったことを
あえてひっくりかえすのが特徴なのかもなぁ。★★★☆

e0038717_2119122.jpgタロットカード殺人事件
三流マジシャン、シド(ウディ・アレン)のショーで“チャイニーズ・ボックス”に入った女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、幽霊となった新聞記者(イアン・マクシェーン)から世紀のスクープを耳打ちされる。それは、ロンドンを恐怖で揺るがす<タロットカード殺人事件>の犯人の名前—。証拠を掴むため、父娘と偽ってシドと、ピーター(ヒュー・ジャックマン)に接近を試みたサンドラだが、洗練された英国貴族の彼にたちまち心を奪われてしまう。恋に落ちたサンドラは、もはやピーターを疑惑の目で見ることができない。しかし、そんなある夜・・・。
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by ukigumo-kaza | 2008-10-13 21:30 | 海外映画

夏至

村上春樹さんの「ノルウェイの森」を監督するトラン・アン・ユン作品。
『青いパパイヤの香り』に続き見てみました。

三姉妹を中心に色んな愛が描かれる。
その恋愛には釈然としないのもあるんだけれど
やはり映像が自然で
ベトナムってこんな感じなんだろうなぁと
美しさを眺めました。

雨がばしゃばしゃ入ってきて
床がビショビショになっても窓全開。
台所は外と内の間のようなところだし
部屋の壁の色は西洋的なのに
屋内屋外の区切りがあまりないような
空間のグラデーションは
かつての日本家屋的。
寝床に蚊帳をつるしていた。

湿気が高いせいか
肌や髪が水分をたっぷり含んでいて
潤ってる感じも美しかった。

とにかく緑の植物はたくさんだし
雨もざんざか降るし
庭で洗面器に水を張って髪を洗ったりするし
長女の夫が向かう場所もだけれど
水がこの作品を展開する大切なポイントかもしれない。★★★

ほとんど内容を忘れていた「ノルェイの森」を再読しました。
あまりにも双方のイメージにギャップを感じるので
ちょっと楽しみになったなぁ。
監督の奥さんは監督の作品に欠かせないようですが
直子役かなぁ。緑じゃない気がする。
日本の俳優とも聞いたけれどどうなるのかっ

e0038717_21525098.jpg夏至
ベトナム・ハノイの三姉妹が、母の命日に集まった。彼女たちはとても仲がよく、どんなことでも語り合ってきたが、それぞれ姉妹にさえ話せない、恋の秘密を抱えていた…。
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by ukigumo-kaza | 2008-10-06 22:29 | 海外映画

全然大丈夫

荒川良々さん主演ていうから
きっと独特な映画だろうなぁと借りてみました。

荒川良々さん演じる実家が古本屋でお化け屋敷経営(?)を夢にもち
木の剪定アルバイター。
その友だちの岡田義徳さん演じるお人良しの病院勤務員。
その病院の清掃バイトに面接にきた
木村佳乃さん演じる実生活に支障が出るほど不器用な
ホームレスアーティスト(?)のオババを密かにモデルにする絵描き。
その絵がきっかけで知り合うことになった
顔半分、赤い痣のココリコ田中さん演じる骨董修理師。
ゆるくて、かわいらしい恋模様て感じか?

うまく捉えてない気もしますが
それぞれの人が連鎖的に繋がってって
ぎこちない恋が生まれます。

<ネタバレ含む↓>

岡田さんの愛情表現、すごく可愛らしくて
うまくいくといいなぁと思っていたんだけれど
木村佳乃さん演じる、あかりが恋をした人を見ると
むー、確かにこの人の方がピッタリあうなぁと
すごく腑に落ちた。
雰囲気と二人のテンポがあっていて
岡田さんも純粋で一直線なんだけれど
距離感がずいぶん違う。

その人の誕生日の祝い方が
やっぱりグッとくる。
クレヨンもあかりにとって大切なものだから
きっと嬉しいものだけれど
派手さはなくてもその人の得意なことで
すごいなぁって尊敬しつつ
あかりの好きなものを考えて
一緒につくるってので
ズキューーンッとくる。
その場面がすごく良かったなぁ。

どうして『ガキの使い』ではあんな扱いなんだろうっ
と別のトコに軽く異議を唱えてみたり。

ちょこちょこお笑い芸人の方が出演してますが
一番驚いたのは鳥居みゆきさんです。
不思議さは映画の中でも変わらない。

荒川良々さんの影が若干薄く感じたけれど
きっと“全然大丈夫”  ★★★☆


e0038717_1943019.jpg全然大丈夫
荒川良々初主演、あり得ないほど不器用で想像以上に愛おしい男女3人の恋の行方をコメディタッチで描いたラブストーリー。古本屋の長男、照男のビッグな夢は世界一怖いお化け屋敷を作ること。しかし現実は30歳目前で植木屋のアルバイト。人生の“壁”を感じていた現状に少し不安を抱き始めたある日、強烈に不器用な絵描き、あかりが現れて…。
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by ukigumo-kaza | 2008-10-06 21:03 | 邦画

天高く 好奇心肥ゆる秋

以前からなんだか気になっていた
荒俣宏さんの著書を図書館で借りてきて読んでいる。
ものすごく博識で有名な方ですが
なにかのテレビに出られていて
奥さんとのやりとりが、とても可愛らしかったので
その人柄と、いい大人なのに
子ども顔負けの好奇心とそれに対する探究心に
こちらも興味惹かれたのでした。

今読んでいるのは『奇っ怪紳士録』
もうすぐ読み終わりそう。
表紙には
“尋常ならざる思想と行動力を武器に
    世界の均衡を揺るがす人々、それが奇人だ。
            〜中略〜
       危険な魅力溢れる人物コレクション”


江戸後期から明治、大正、昭和初期あたりまでに実在した
過剰な執着と実現しようとする行動力が
江戸川乱歩作品の登場人物ばりな人々の人生を
否定せずニコニコと楽しげに、いぶかりながら
割と客観的に書かれています。

濃ゆいので読んでると結構消耗するんだけれど
まぁよくもここまでブッ飛んだ人間がいたもんだなぁ
でも、すごく遠い話に感じられて小説を読んでるようだ。と共に
荒俣さんの、それこそ奇人的な好奇心を全開に
あのつぶらな瞳でニコニコしてるんだろうなぁと思うと
奇妙な疲労感が中和されるような気がする。
なんだか可愛らしい人だなぁ。荒俣さん。
例外的にあとがきを先に読んじゃったのだが
南伸坊さんによる逸話、ちょっと笑っちゃった。


この本の前に読んだのが沢木耕太郎さんの『深夜特急』全6巻
いまからおよそ35年前、26歳の沢木さんが
単身バックパッカーとして外国を旅した紀行文です。
国々の情景よりも沢木さんのその時思ったこととか
出会った人や子どもへの接し方とかがとても魅力的で
村上春樹さんの小説に出てきそうな感じ。

でもこういう旅はやりたいなぁと思えなくなった。
国の情勢によっての危険さもあるけれど
続けてきた旅に疲れボロボロのホテルで
何日も虚ろな瞳で天井を見つめ、体も心も崩れていく。
沢木さんはかろうじてハッと気づきながら
落ちずに旅を続けていきます。

何年もかけて極貧旅行をした先には
一体彼らはどうするんだろうと危うさを感じる場面があった。

誰にでも出来る経験じゃないし
世界を見ることで
家と会社の往復人生にはない何かを知ることができるだろう。
しかし一度社会から完全に離れて経験したことを
面白がってくれる環境があればいいけれど、そんなには無いんじゃないか。
容易に社会復帰できるような気がしないのだ。
どうするんだろう?
と、余計な心配をしたりスリリングな展開にドキドキしたり
喜怒哀楽をフル活用して楽しめる。
旅そのものよりも沢木耕太郎さんが気になってダカダカと読みました。

荒俣さんと沢木さん、1947年生まれで同い年なんだよなぁ・・・

んあー、眠くなってきた。おやすみー
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by ukigumo-kaza | 2008-10-02 23:39 |