秋刀魚の味

佐田啓二さんが出演されているので見てみた。
小津監督の作品ですね。ローアングルです。

母を亡くし、父、年頃の娘と息子の三人暮らし。
父は友人から娘への縁談を持ちかけられ
「お嫁に行く気はないのかい?」と娘に聞くも
「私がいなくなったら父さん、どうすんの?」と
そっけない返事。
ずっといてほしいような、嫁に行った方がいいような
友人に返事をしぶっているなかで同窓会が催された。
恩師の姿をみて、複雑な思いになる父。

嫁にやる父ちゃんの、この映画では嬉しさよりも
子どもが巣立っていく、一人になっていく淋しさを描いている。
巣立っていかず、ずっといてくれたらいいのかっていうと
それはそれでまた悩みの種になりそうなのだが。
なにより娘の幸せが第一だ。

父役の笠智衆さんが、ものすごくいい感じ。
いつも穏やかな微笑みをたたえていて
周りの人に安心感を与える。見るからに優しいオジジ。
こんな上司がいたらなぁ。と見ながらボンヤリ思いました。
意地悪言われても、担がれても笑顔で受け止めていたのだが
最後に笑顔じゃなくなる場面があるんだよなぁ。
そのギャップがより一層グッとくる。 ★★★★☆

e0038717_2235078.jpg秋刀魚の味
日本映画界の巨匠・小津安二郎監督の最後の作品で、妻に先立たれた男とその子供達の幸せの中にもなぜか潜む孤独と寂しさを描いた作品。
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by ukigumo-kaza | 2008-08-04 22:28 | 邦画
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