鶴八鶴次郎

鶴八鶴次郎

とても時代を感じさせる映画です。
鶴八鶴次郎って一人の名前かと思っていたら
鶴八 と 鶴次郎って別だったんですね。
しかも鶴八って女の人の名前でしたよ。
芸名ですが。

時代背景はいつごろなんだろう。
製作は1938年ですね。
女性は日本髪に着物で
男性は短髪で着物。
家並みも平屋か二階建てで木造、
時代劇によく見る雰囲気でしたね。

男の人の焼きもちと強情で
喧嘩ふっかけて
好きあってたのに別々になっちゃうんだよな。
女の人もカチーンときたら
半ば勢いで結婚しちゃうし。
お互い様っちゃお互い様なのか。
いや、お豊の立場だったら誰でもそうなるか。

この辺りのイメージとして女性は
男性の後ろに黙ってついてくる
封建的な時代と思っていましたが
お豊は結構自分の意見をはっきりと言って曲げない
パッパッパッと自分で判断して実行する。
気持ちいいくらいです。

次郎は喧嘩ふっかけたあげく
自分で辛くなって
酒びたりになるダメな感じですが
最後はちょっと男を見せましたね。
また喧嘩しかけてる、と思っていたら
天から地へと無常さを経験して
先の不確かさを見越して
奥様でいるほうがいいと。
これでよかったんだよなぁと。

会話の途中だったんじゃ?って感じに『終』の文字が出ますが
多分そうなっていくんだろうと
きっと後に劇的な事は起こらないだろうと感じたので
こんな終わり方もいいなと思いました。

成瀬巳喜男さんの作品は2作目ですが
どっちもハッピーエンドとは言えません。
パッピーなことばかりじゃなくて
ありそうな人の心の機微が見ていて感じられ
微妙な揺れがとてもいいです。
古映画がまた見たいと思わされますね   ★★★★

e0038717_1116306.jpg新内語りの鶴次郎こと次郎と三味線弾きの鶴八ことお豊は、お豊の母が次郎の師匠という幼馴染の関係。芸の上では息のぴったり合う二人は若くして名人とされ大人気だが、常に些細な事で喧嘩をするのが玉に瑕。やがて寄席を買う際の金の出所で二人は決定的な喧嘩別れをしてしまう。
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by ukigumo-kaza | 2005-10-29 11:29 | 邦画
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