晩春

テレビではワールドカップで
日本がオランダと戦っている中
昭和24年に製作された小津安二郎監督の映画の
記録を書きますよ。

ジューンブライドのこの季節にピッタリ。
嫁に行く娘と、やもめになっちゃう父ちゃんの親子作品。

笠智衆さんと他の人々がする会話が
なんとも味わいがあって
とてもステキなんだよなぁ。
父の再婚を嫉妬してプゥ〜〜っとふくれて怒る娘は
ファザコンすぎやしまいか。

終戦後、海外の文化に対するアコガレが爆発したように
道路沿いのコカコーラの看板をうつしたり
「パン食べる?」「パン、いまはいいわ」と
ワンシーンの中で、やけに“パン”を言わせてみたり。
ケーキもしかり。
なんだか、取り入れ方が強引で雑に感じた。

一方で、父娘で能を観るシーンは長い場面だけれど
表情で人物の感情の揺らぎを表す繊細さ。

名監督とはいえ、時代の流れが
どんどん変わっていくことに
困惑していたのかもしれないなー。
戦前と戦後の思想が敗戦によって
180度変わったんだもんな。

ゲーリー・クーパー似という
新郎の顔がみてみたかったな。★★★★
今の女優、小雪さんのお顔は
ちょっと原節子さんに似てる気がしたな。

e0038717_22393643.jpg晩春
鎌倉を舞台に、妻を早くして亡くした大学教授の父と、27歳になってもそんな父親を一人残して嫁に行く気にはなれない娘。そして二人のことが気が気でなく何かと世話を焼く叔母(杉村春子)。父と娘の親子愛を中心に、二人を取り巻く人々の人間模様を、小津監督独特の手法で、淡々と描きます。
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by ukigumo-kaza | 2010-06-19 23:04 | 邦画
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