ぼくの大切なともだち

前回の「画家と庭師とカンパーニュ」に主演していた人が
この映画にも出ていた。

まったくの偶然なんだけれど
この作品も「友だち」を題材にしていて
今回は友だちを作ることがメインだった。

ある人のお葬式に出席した主人公。
数日後、会食に出席した際
「俺以外は皆親族で友だちが来てなかったんだぜ。
 そんなの嫌だよなぁ」というと
「お前の時はもっと少ないよ」と同席していた皆に言われた。
「えぇ!?!ここにいる皆は?」
「さぁ誰だろうね。でも誰も出席しないよ」

本人を目の前に「お前の葬式には誰も行かない」っていう方もスゴいが
逆にとらえれば、表では「そんなことないですよぅ」って言って
腹の中で舌を出しているよりは、遠慮ないってところで
断然気のおけない仲なんじゃないか?


ある友情をモチーフにした古い壷を
オークションで衝動買いした主人公は
会食での「葬式で友人が来るか」をめぐって
仕事上のパートナーとその壷を賭けて勝負をするはめに。
友だちがいることを証明できたら壷は主人公のものに
できなかったらパートナーのもとに。
二人は画商なのだ。

で、友だち探しに奔走するのだが
付き合いがあるなかでは
誰も友人だと認めてくれない。
焦った主人公は偶然乗ったタクシードライバーが
とてもフレンドリーで初対面でも仲良くなるのに驚き
どうやったら友だちができるか教えてもらう事に。
「友だちの作り方教えて」って言えるなんて
オープンマインドすぎるんじゃないのか?

でも気のいいタクシードライバーは
いちいち付き合ってくれる。
とてもいいヤツなのだ。
彼の教えによると
フランスにも「親しき仲にも礼儀あり」が必要なようだ。
でも、難しいよなぁ(自分の場合を思い出す。嗚呼・・・)

主人公は人の気持ちがウマく汲み取れないから
色んな人の間ですれ違いが起こるのだが
正面切って「お前の葬式には出ない」と言われるくらいなので
つまり全く気をつかわれていないので
ホントは周りに親しくなりたいって思っている人がいる。

友だち作りに懸命になりすぎて
経営が悪化している本業そっちのけ。大丈夫か?

そもそも壷を渡したくないためだけに
友だち作りに励んでいるので
その辺でもズレが出てくるのだが
本人まったく気づかず。

フランス映画にちょっと苦手意識があったけれど
「画家と庭師とカンパーニュ」とこの作品で解消された気分。
ユーモアと哀愁がジンワリ染みてきていい。
愛しい感じ。★★★★☆

e0038717_13204687.jpgぼくの大切なともだち
フランソワは、自分の誕生日のディナーに集まった全員から「お前の葬式には誰も来ない」と言われ、ショックを受ける。そして反論するうちに、「10日以内に親友を連れてくる」という賭けをする事に。早速、友人たちにコンタクトを取るフランソワだが、そこで誰も彼を親友だとは思っていない事を思い知る。そんな時、タクシー運転手ブリュノの親しみやすさを目にしたフランソワは、彼から人と仲良くなるコツを学ぶ事にするが…。
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by ukigumo-kaza | 2009-11-30 13:31 | 海外映画
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